自分の事をイクメンって言うのは、冗談にしても少し気持ち悪いですね(笑)
そして最近はイクダンって言うらしいですよ。
育児ができる男性?ダンナ?のことですかね。
イクメンはイケメンと言葉が似ているので間違いやすいけど、イクダンだと似てないから大丈夫。
おかげでイクメンだけどイケメンじゃないパパにとっては安心ですね。
イケメンじゃなくて悪かったな!
先日、もう少しで1歳になろうという娘が入院しました。
不幸中の幸いで病状はそこまで重いものではなく、肺炎でおよそ一週間程度の入院期間になるだろうとのこと。
とは言っても初めて娘が高熱で泣き叫んで、解熱剤を飲んでも熱が一時的にしか下がりませんでした。
ぐったりして目がうつろな娘の姿を見るのは、相当しんどかったです。
夜だったので病院は閉まっており、初めて 「#7119」に電話して救急車が必要かどうかを相談しました。
必要ないだろうと判断されたんですが、やはり電話だと分からないこと、伝わりづらいことってありますね。
結局はかかりつけの病院に、翌日の朝イチで診察を受けに行きました。
血液検査で異常が発覚、すぐに別の病院に移動して即入院となりました。
検査結果では、CRP(C反応性タンパク)の値が正常値0.3未満で1.0を超えたら気をつけましょうというところで、10.0を超えていました。
そりゃダメだわ。
ちなみに妻は夜から朝まで、ぐずってあまり寝ない娘と一緒に添い寝して頑張ってくれたのですが、どうしても仕事が休めませんでした。
なので私一人で診察から移動、入院手続きや付き添いをしました。
緊急事態だったことや初めての経験の連続だったのでその時は全く疲れを感じませんでしたが…
妻の仕事が終わって、病室で妻と合流した時、それまで緊張が解けたのかどっと疲れがきました。
その後、 妻に娘をまかせてぼーっと考えていたのが、育児と家事の大変さについてです。
ちなみに、ここで書いている子供とは基本的に0~2歳児のこと。
補足ですが、私はメーカー傘下で5年ちょっとエンジニアとして勤務し結婚。
現在は独立して家事・育児を妻と分業しながら生活しています。
目が離せない、やりたいことができない
まず子供は泣き叫ぶ生き物です。
こっちの事情なんてお構いなしに、1時間以上も絶叫し続けることだってあります。
自分の喉がどうなろうと知ったこっちゃないんですね。
泣いてるのは何か原因があるわけで、無視すると何か重大な問題に繋がる可能性があります。
だからほっとくわけにもいかない。
近所迷惑になって、隣の人から壁ドン(怖い方)とかされるのも嫌ですよね(笑)
眠いから泣く、けど泣いているから眠らないということもあります。
体力のある子や寝つきが悪い子だと長期戦になってしんどいですよー。
もちろん子供を泣き止ませるために、親はあの手この手を使って頑張ります。
うるさい泣き声を聞きながら、近所迷惑を気にしつつ、何が原因か分からないなかで試行錯誤するのは心身共にタフじゃないと本当に大変。
また、子供の泣き声はうるさいので単純にイライラしてきます。
忙しい時や余裕がない状況でギャーギャー泣かれると、人によってはキレてしまうかもしれません。
妻は普段とても温厚で言葉遣いも丁寧な人物なのですが、夜中に1時間以上泣かれ続けて、「うるせぇんだよ!」と言いながらベッドを殴りつけていました。
元ヤンの疑いありです。
予想外の行動をするので目を離せないというのもあります。
ボタン電池を食べようとしたり、コンセントに指を突っ込もうとしたり、危険な行為を平気でやろうとします。
それを防ぐために子供の行動を規制するグッズや行動範囲を限定する柵などもあります。
ただし、それで泣くこともあるので簡単にはいきません。
子供がいなくて家事をこなすだけなら、自分のペースで作業を進めることができると思います。
具体的な見返りがないので、やる気のキープが難しい
仕事の場合、見返りとして金銭を得ることができますよね。
高い成果を出せば評価や地位を得ることもできる。
しかし家事・育児においては明確なかたちの見返りが存在しません。
家事・育児に見返りを求めることがそもそもおかしいという意見はもちろんです。
それでも全くの見返りなしで作業を毎日毎日繰り返し行うのはしんどいですよ。
「子供の笑顔や成長を見ることで毎日頑張れる」という気持ちは確かにあります。
ただしそれだけでやっていけるほど現実は甘くないわけで…
そんなぬるいこと言うのは普段の育児を妻にまかせて、1日に2時間くらいしか子供に接してない奴が言ってんじゃねーのかと思います。
これはサラリーマンと主夫を実際に経験した結果の意見です。
作業を効率化すれば楽だろうと思っていた時期もありました。
でもいざ自分が家事・育児をやる立場になると、見返りがないので工夫や改善をしようという意欲が湧きません。
やったとしても家事の時短程度ですね。
以前勤めていた会社では、業務の効率化によって会社の利益に貢献すると成果に応じて報奨金が出る制度がありました。
私もその恩恵を受けた経験もあります、ハッハッハ。
子育てはやって当たり前と考えられてるから、報酬なんてものはありませんよね。
何か得るものがなければ中々頑張る気になれないというのが実情です。
育児が本当に大変だからこそ、子供の笑顔を見て気持ちが満たされる部分もあります。
ただし日々の辛さで余裕が無くなると、喜びを感じにくくなってきます。
これは本当に気をつけないとなと思ってます。
一人でやってると病む危険がある
ほとんどの仕事では人との繋がりが生まれます。
もちろん良いことばかりでなく、失敗して怒られたり、損害を被ることもあります。
しかし職場の仲間と協力して業務をこなしたり、同僚とグチを言い合ったりすることで、心の平穏を保つことができます。
家事と育児を一人孤独にやる毎日を続けていると、多くの人は健康な精神を保つことが難しいです。
誰からも認められたり必要とされたりすることなく、楽ではない育児と家事をこなす日々…
気持ちが滅入ってしまって、病んでしまうのも分かります。
身近に会話できる大人が複数いることは大事だと思います。
だからママ友は結束するのかもしれませんね。
人付き合いが面倒もしくは負担に感じるかもしれませんが、自分に合う人が見つかれば気持ちが楽になると思いますよ。
昔は二世帯家族でどちらかの親がいて、家事・育児を分業したり助けてもらうことができました。
今は核家族が主流になっているので協力してもらえる存在がいないという人も多いのではないでしょうか。
近所の繋がりも昔に比べてかなり減ったと感じます。
もしあなたに子供ができた場合、どちらかの親の近くに住むことをおすすめします!
子供に何かあった時にすぐ助けに来てくれる距離、車で20分以内くらいだと素敵です。
絶対に助けてもらった方がいいですよ!
(※追記:妻の実家の近くに引っ越して助けてもらえるようになりました)
結局のところ、どっちが大変なの?
私の結論として、育児抜きの家事のみなら仕事の方が大変だと思います。
家事は自分で色々とコントロールすることができ、予想外の問題が発生することも多くはありません。
最高レベルのクオリティを求めるなら話は別ですが、一般人が健全に生活できるレベルであれば作業量もそこそこです。
仕事は予想外の問題が発生することは多々あり、職業や業種にもよりますが作業量は決まってないことも多い。
その人ができると判断された量、もしくはそれより多い量になることがほとんどです。
残業や休日出勤などで自分の時間が無くなることもあります。
地位が上がれば、業務がより多く難しくなり、責任も重くなります。
仕事をしてお金を稼ぐことは、そんなに簡単ではないですよね。
仕事の大変さは他にも色々とありますが、普通の家事だけならそりゃ仕事の方が大変です。
ただしここに育児が関係すると話が変わってきます。
もちろんどちらも大変ですが、私がしんどいと感じたのは仕事より家事+育児でした。
仕事では予想外の問題が発生するとは言っても、ある程度は自分のペースでやることができます。
相手も大人だからある程度は理解してくれます。
育児を自分のペースでやることはほぼ無理です。
生活リズムも子供中心になるので、これまでの自分の生活を送れなくなることがあります。
子供はこっちのことを考えてくれません。
そしてめっちゃ体調を崩します。
ちなみに女の子の方が男の子よりも病気になりにくいです。
女の子でよかった…
それから育児は基本的に休めません。
自分の体調が悪かろうが、寝ていようが、子供は理解してくれません。
放置は無理ですよ、だって圧倒的な弱者である乳児は1人だと1日生きることすら怪しいから。
「仕事だって休めないぞ!」という人もいるかと思いますが、職場に行かずにスマホやケータイの電源を切れば休めます。
失うものはあるかもしれませんが、あなたの健康や命より大事なものなんてありません。
育児を休む=子供を放置することは健康や命を失うことに繋がるので、それだけはできません。
そして育児はやめることもできません。
仕事なら部署移動や転職といった手段があります。
子育てはどうなろうと最後まで子供に付き合う。
親子とはそういうものだと私は思います。
上記をふまえて
正直なところ育児は相当に大変です。
今の時代、女優の山口智子さんのように結婚をしても自分の意思で子供をつくらない生き方を選ぶのもありだと思います。
実際のところ、結婚ではそんなに大きく生活が変わることはありません。
ただし子供ができると大きく生活が変わり、時間やお金が子供を中心に動いていくことになります。
子供がいなければ、かなり余裕のある生活が送れると思います。
だからこそ私を含む三人兄弟をしっかりと育ててくれた両親のありがたみをつくづく感じます。
今の時代、シングルマザーは珍しくありませんが、本当に、本当に大変だと思います。
もしもあなたが普段は仕事だけで家事+育児をしていないなら、家事+育児担当の妻もしくは夫を労わってあげて欲しいと思います。
表に出さないだけで結構なストレスを溜め込んでいるかもしれませんよ。
そして繰り返しになりますが、どちらかの親の近くに住んだ方がいいです、本当に助かりますからね。
ここまで延々と育児の大変さをつらつらと書いてきました。
人によっては出産に対してマイナスのイメージを持ってしまった人もいるかもしれません。
それについては申し訳ない。
今は不景気ってのもあるし尚更ね。
それでも私は子供ができて良かったと思います。
気づけたこと、得られたものが結構あります。
個人的な意見ですが、自分の人生が豊かになったと感じていますよ。
家事+育児に対する考え方
ここで書いたのは、実際に家事+育児にがっつり付き合っている理系のおっさんの意見です。
世間一般では会社に行って働き、お金を稼いでいる方が何となく偉いというイメージがあります。
しかしお金にならない家事・育児だって相当に大変なんですよ。
お互いの大変さを理解した方が夫婦にとって得です。
あなたが仕事でしんどくて倒れそうな時、もしかしたら妻や夫も家事+育児でしんどくて倒れそうかもしれません。
だからこそ相手に文句を言うのではなく「ありがとう」とか「お疲れ様」と言ったり、できる作業を代わりにやる。
そうすると相手もあなたのことを労ってくれます。
そっちの方が楽だしお互いプラスになりますよ。
- 家事:普通
- 仕事:しんどい
- 家事+育児:超しんどい
- 家事+育児+仕事:変態