今年もこの季節がやってきましたね!
自営業、個人事業主にとって憂鬱な時期、確定申告です。
サラリーマンと個人事業主、両方の経験がある立場から言わせてもらうと、個人事業主にとって時間は貴重な資源です。
自分が働いた分が収入に直結するので、稼げないことには極力時間を使わない方がいい。
無駄な事ばかりに時間を取られていると、稼ぐどころか生き残れませんからね。
というわけで、早速本題の「早く青色確定申告を済ませる方法」にいってみましょう。
青色確定申告を早く済ませるための6つのポイント
ここで白色に比べて青色はこんなメリットがあるとかは詳しく書きません。
簡単に言うと控除が10万円ではなく65万円になって、赤字が3年まで繰り越せます。
ただし白色よりかは少しだけ書き方が複雑になります。
クラウド会計ソフトを使う
確定申告の大部分は、お金の流れを管理する仕分け作業になります。
その作業をめちゃくちゃ早くするのが会計ソフトです。
クラウド型(インターネットに繋いで使う)だとパソコンが無い、壊れたとかでも大丈夫。
他の場所からでも他のパソコンからでも作業ができますからね。
私は「MFクラウド会計・確定申告」というソフトを使っています。他に有名なのは「freee」です。
こういったソフトで特に便利なのが口座の自動仕訳機能!
口座の入出金を読み取って、勝手に仕訳してくれます。なんていい時代になったもんだ。
これだけは例外にしたいとか、このお金は別の科目にしたいとか、そういう作業も簡単です。
複数を選択して一括で編集できるのが本当に助かる。
家事按分なんかも締めの処理で一括でやってくれます。
個人用と事業用で口座を複数持つ
口座を作るのが面倒だという人もいるかもしれません。
そういう人は会計ソフトの自動仕訳の威力を知ればすぐに口座を10個くらい作りたくなります。
私はメガバンク口座、楽天口座、ネットバック、ゆうちょを使い分けています。
お金の流れがシンプルになって時間短縮になるので、大きなメリットがあります。
数が多すぎると面倒になるので、管理しきれる範囲内で分かりやすくしましょう。
毎月1回は会計を締める
過去にさかのぼって収入や支出を調べるのはかなり時間がかかります。
昨日の夜ご飯を思い出すレベルじゃないですからね。
この作業は、真面目な人はきちんとやっているかと思います。
アナログな人は書類ベースでまとめているかもしれません。
でもミスのことを考えると、できるだけ上に書いたようなツールやソフトを使った方がいいですよ。
毎月のお金の流れを把握することで、自分の行動や時間の使い方など、ベストな選択ができるようになります。
青色確定申告以外にも、月に1度は会計を締めると仕事にプラスの影響があります。
でも実は私、この作業を怠っていました。それでもほぼ1日で青色確定申告が済みました。
それは上に書いた会計ツールのおかげと、下に書いているコツのおかげです。
市がやっている無料相談を利用しない
毎年この確定申告の時期になると、広報などで確定申告の無料相談をどこどこでいつやってますと告知されます。
税理士さんが教えてくれるなんてありがたいなぁ!しかも無料なんて!!
って思いましたか?ということはつまり、そう思う人が他にも沢山いるってことです。
私は過去にこの無料相談を利用したことがありますが、これがまぁ時間がかかる!ほんっとうに長い!!
確定申告の無料相談は何が長いのかと言うと行列の待ち時間です。
無料相談に並んでいるのは高齢の方が多いですね。医療費や年金の関係もあります。
確定申告は内容がそれなりに難しい。高齢の方が内容を理解するにはどうしても時間がかかるんですよ。
確定申告の無料相談は確かにありがたいですが、5分相談するために3時間待つなんてことも。
時間がない個人事業主にとって、この無駄な待ち時間は致命的ですよ!
有料で税理士さんに見てもらったり、青色申告会を利用するほうが断然いいです。
ちなみに一番早いのは相談せずに提出だけをすること。私はそのケース。
提出する時、必要書類や最低限の数値は見てもらえますよ。
人が混まないタイミングで提出する
確定申告の時期は税務署や市役所が混みます。
確定申告の提出だけでなく相談も同じように混雑します。
ここでは簡単に混みやすい曜日と時間をまとめます。
曜日に関しては土日は避けた方が無難です。これは普通に予想がつきますよね?
そして月曜と火曜も避けた方がいいです。土日に営業している人はこのへんが休みです。
時間帯について言うと、午後はかなり危険です。
午後から動き出す人が多いので、午後に混むのはイメージできます。
でもそれだけじゃないんですね。
人が多い場合は整理券が配られることがありますが、整理券の配布が午前で終わることがあります。
せっかく市役所や税務署に行ったのに、並ぶことすらできないなんて時間の無駄の極み!
無料相談がしたいなら、朝一の開始30分前くらいに行くことをすすめます。
提出のみなら午後でも割と空いていることが多いです。
それだけ無料で相談したい人が多いということなんですね。
税理士に全部まかせる
「口座を複数持つこと」「混んでる時間帯を避けること」、この2つは分かった。
でも自分にはITスキルがないから会計ソフトなんて無理!
という方もいるかと思います。
そういう人は最初から税理士に全て任せましょう。
私はお金の流れを自分できちんと把握したい、手際よくやれば青色申告はそんなに面倒ではないと思っています。
だから今は自分でMFクラウドを使って青色確定申告をしています。
でも将来、その時間も別の事にあてたいとか、仕事の状況が変わったりすると、税理士に任せるかもしれません。
経営について相談できるという大きなメリットもありますからね。
知って得する青色確定申告の豆知識!
青色確定申告の書類、市役所や税務署に置いてありますよね。
あれは使わなくてもOKです。
「いやいや、あれ複写式でしょ。本人控えはどうするの?」
控えはデータとして持っていれば大丈夫なんです。税務署の職員さんに教えてもらいました。
会計ソフトを使えば書類は簡単に作れます。もちろん提出用と控えは同じ内容が別ファイルで作成できる。
ちなみに私はネットプリントで提出用の書類をセブンイレブンで印刷しました。しかもモノクロです。
確定申告書Bが4枚、青色申告決算書が4枚、マイナンバーカードの写しが表と裏の2in1で1枚。
20円が8枚、10円が1枚、合計170円で青色確定申告の提出書類がコンビニで完成!
ネットプリントのカラーは1枚60円だから、カラーにこだわると値段が上がっちゃいます。
今調べたら、USBメモリで印刷するとモノクロ1枚10円ですね。頑張れば全部で90円。
プリンターや複合機持ってるなら、自宅で白黒で印刷すればOK。
もっと言うと、e-Taxを使えば市役所や税務署に行く手間すら無くなります。
移動手段が少なかったり、役所から離れている人にとってはすごく助かるかと思います。
私も税理士への相談やe-Taxの導入をしようかなと検討中です。
青色確定申告についての個人的な意見
時間にシビアな経営者、個人事業主は、お金にならない作業を極力避けるべきです。
勉強するのはいいことですが、自分の専門外だと効率が悪くなってしまう。
さらにその勉強が、今後役に立つかどうか分からないですからね。
たまにしかやらない作業の勉強に数十時間も取られてしまうと、すごくもったいない。
その時間を本業にあてていれば、どれだけの利益が得られたでしょうか?
自分が苦手な分野と得意な分野、どちらに時間を使えば効率よく利益を得られるか。
経営者や個人事業主はこれをずっと考えながら自分の行動を選択しないといけないんですね。
シンプルITサポートでは、千葉県船橋市を中心に、経営者や個人事業主のIT業務のサポートをしています。
応用情報処理技術者(国家資格)を活かして、そういった方々のIT問題を解決します。