WordPressはざっくり言うと、データファイル群とデータベースに分けられます。ここではデータファイル群について説明しています。
データファイルは画像ファイル、PHPファイル、CSSファイルなどです。
B1.データのダウンロード
各レンタルサーバはファイルマネージャを提供しています。このファイルマネージャを使ってデータファイルをダウンロード、アップロードすることができます。
メリットとしてはWebブラウザ上で操作できることですが、デメリットは圧倒的に遅いこと。操作やファイル転送にもの凄く時間がかかります。FTPツールを使ってパソコン上で作業を行いましょう。
「FileZilla」は使いやすくておすすめです。多くのユーザがいるので困った際にもネット上に情報が多くあります。いわゆる鉄板というやつです。
FTPツールを利用してレンタルサーバにアクセスする場合、最低限必要な情報は「ホスト」、「ユーザ」、「パスワード」です。
これはレンタルサーバのWebサイトで、FTP接続に関する情報を探せば載っています。この情報をFTPツールに設定すればレンタルサーバにアクセスできるようになります。
FTPツールは大抵同じような画面構成になっています。左側にローカル領域(自分のパソコンのディレクトリ)、右側にオンライン領域(接続中のレンタルサーバのディレクトリ)を表示していることが多いです。
引っ越し前のデータをフォルダごと(「wp-admin」「wp-content」「wp-includes」の3フォルダとその他のファイルが入っているフォルダ)選択してダウンロードすれば、自分のパソコン上にダウンロードされます。
ダウンロードしたファイルの場所は後で簡単に変更できますが、最初から正しく選択しておくとより楽です。
ちなみに、ファイルのダウンロードにはかなりの時間がかかります。ファイルの数や大きさによりますが、1時間以上かかることもあります。
B2.データのスキャン
引っ越しをする理由は様々ありますが、不正なファイルが勝手に作られていたり、海外からのアクセスが多発したりと、セキュリティ面で問題があった方もいるかと思います。
念のためにダウンロードしたファイルはウィルスソフトでスキャンしておきましょう。
B3.データのアップロード
ダウンロード、スキャンしたファイルを、FTPツールを使用して移転先の新しいレンタルサーバにアップロードします。
ダウンロードした時に古いサーバの情報を入力したのと同じように、新しいレンタルサーバの情報をFTPツールに設定しましょう。
この時、移転元の古いレンタルサーバと接続先、設定を混同しないように注意しましょう。FTPソフトに新しい接続先を登録する際、分かりやすい名前にしておくと良いです。
ちなみに、ファイルのアップロードにはダウンロード以上に時間がかかります。