思えばパソコンって難儀なやつですよね。ちゃんと動いて当たり前みたいに考えられてるからね。昔の車なんてエンジンかかりゃラッキー程度に考える人もそれなりにいたわけですよ。日本車は別としてね。
便利になっちゃうと多くを求めちゃって、使う人に余裕が無くなってるんですかね。
とまあ、こんな売れないエッセイストみたいなことをぼやいてないで、最近あったパソコントラブルの話です。
「パソコンが動かなくなった」の一歩先へ
結論を先に言う、この理系っぽい考え方は好感が持てます。ただし、内容が分かる説明をその後に続けて欲しいんです。
「何かよく分かんないけど、パソコンが動かなくなった」と伝える方は、恐らくパソコンに対してあまり詳しくないと判断できます。
そりゃパソコンのトラブルなんだから大抵はそうですよね。でも重要なのはもっと細かい情報なんです。パソコンにあまり詳しくなくても、どういう状態なのかを伝えていただけると、より正確にあたりをつけることができます。
いやーでも詳しくないからそんなこと言われたって…と思うかもしれませんが大丈夫です。ポイントをおさえると非常に重要な情報を割と手軽にまとめることができます。
トラブル解決の第一歩は状況把握
これまで正常に動いていたものがおかしくなった、その結果には必ず原因があります。その原因を取り除いたり、適切な対応をすることでトラブルを解決します。
その原因を突き止めるために、できるだけ正確な状況把握をします。
新人が上司に口を酸っぱくして言われることが、「5W1Hをちゃんとおさえろ」ですね。5Wの順番は忘れましたが、私が重要だと思う順番だとWhen, Where, What, Why, Who、そして1HはHowです。
これを踏まえて、
- いつからおかしくなったか?いつ気づいたか?
- どこが変になっているか?
- 何が問題になっているか?具体的にどうなっているか?
- なぜおかしくなったのか、予想できる原因はあるか?
- 問題の前後に誰が使っていたか?誰が気づいたか?
- どういう風に使っていたか?どんな影響がでているか?
こういう事を考えながらトラブルを色々な角度から見て、正確な状況を把握しましょう。
実際のトラブル解決の流れ
私が実際に経験したトラブルに対する対応は次のような流れでした。
やはり最初は「パソコンが動かなくなったんですけど…」からスタート。確認すると起動スイッチを押しても画面が映らなくなっていました。
自作パソコン(自分でパーツを選んで組み立てるパソコン)は、起動するための基本的な流れは以下のようになっています。
- 起動スイッチを押す
- スイッチ付近の赤色LEDが点灯する
- パソコンを冷却するためのファンが回りだす
- 基板(マザーボード)が起動してシステム画面が表示される
- WindowsなどのOSが起動する
今回は、「基板(マザーボード)が起動してシステム画面が表示される」の箇所がうまくいっていなかったので、マザーボードが正常に起動できていないとあたりをつけました。
状況把握がきちんとできていれば、トラブルの原因を素早く正確に推測できます。
それを踏まえてパソコン本体のカバーを外して基板を見ながら起動してみると、メモリ部分の赤色LED(パソコン内部の赤ランプ)が点灯していました。これはメモリが原因で基板が正常に起動できていないというサインです。
その後、メモリを全て外してから挿し直して起動スイッチを押したところ、正常に起動できるようになりました。原因はメモリの接触不良だったということも分かりました。
トラブル解決は元通りにするだけではない
パソコンが元通りに動くようになった、これはいいことです。やったね!
しかしそれだけでは、きちんとしたトラブル解決とは言えません。
- 正確な原因の特定
- 動作の確認
- トラブルが起きた理由の説明
- 今後の対処法、予防策
これらが揃っていれば、しっかりしたトラブル解決だと言えます。
私は昔、バイクのブレーキが故障して、買ったお店に修理をお願いしたことがあります。その場では何となく動くようになりましたが、すぐに再発してしまいました。
もう一度見てもらい、目の前で作業してもらいましたが、やっぱり再発。これは正確に原因の特定ができておらず、正しい対処をしていなかったからです。結局、お金だけ取られて解決しませんでした…
そのお店に対する信頼は完全に無くなったので、バイク教習所の教官に相談したところ、すぐに直してもらえました。こんなにも対応が違うものかと驚きました。教官、どうもありがとうございました!
お店に高いお金を取られて損はしましたが、このことは大きな教訓になっています。
雑な対応は相手の信頼を失うこと、信頼は目先のお金よりも大きなプラスになること、これは今後も忘れることはないと思っています。
まとめ
パソコンにはトラブルがつきもので、「パソコンがおかしくなった」「パソコンが動かなくなった」は非常によく聞くワードですが、もう少しだけ詳しく状況を把握してみてください。
パソコン初心者でも大丈夫です。専門用語が分からなくても「いつ」「どこで」「なにを」「なぜ」「だれが」「どのように」、これらのポイントをメモすればOK。
そうすれば誰かに対応してもらう場合、非常にスムーズに事がすすみます。さらに言うと、自分でインターネット検索を利用して問題を解決できるかもしれません。
パソコンのトラブル解決だけに関わらず、正確な状況把握はとても大事なことです。
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